人間はストレスがないと、死ぬのか?





▼ 読者の”りえ”さんからの質問で、、、


> このサイトを初めて見ました。
> 日本にはこういったサイトはないと思っていたから、びっくりしました。
> すばらしいですね。

お褒め頂き、ありがとうございます。
返事が遅くなってすみません。(^^;;


> 私は、分からないことがたくさんあります。

> 自分にはストレスがないと思います
> でもこないだ
> 人間はストレスがないと生きていけないんだよ

> といわれました。
> 本当ですか?

> 是非
> 教えてください。


質問をありがとうございます。が、私にはわからない質問でした。



読者の「やまねのね」さんから、下記にような、回答を頂きました。
「やまねのね」さん。ありがとうございます。


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【解説】

> 普通、日常会話で言うストレスは、「ストレスを感じない」などのように、
> 「何か体に良くない状況」というような意味で使われていると思います。
> そして、おそらく、このご質問の方も、そういう意味で「ストレスがない」
> とおっしゃっていると思います。

> ただ、医学用語では違っていて、本来、こちらの意味が本当です。
> そして恐らく、「人間はストレスがないと生きていけない」とおっしゃった
> 方は、こちらの意味で話されているのだと思います。

> 普通にいうストレスを、狭義のストレスとすると、医学用語のストレスは、
> 広義のストレスともいうべきもので、「外部から生体に何らかの刺激が
> 加わっている状態」のことをいいます。(厳密には刺激は、ストレッサーと
> いい、ストレッサーを受けている生体の状態がストレス状態です)


> ここで、注意してほしいのは、生体にとって良い刺激でもストレスというのです。
> つまり、実験動物でいうと、「食べ物が目の前にあるのに食べられず、苦しい状態」
> もストレス状態なのですが、「食べ物を食べられて、嬉しくて仕方がない状態」もス
> トレス状態なのです。
> どうしてこんな風に考えるかというのは、恐らく、ストレスの理論が、生体の反応を
> 関数のように考えているからだと思います。関数、というのは、入力があって、
> ブラックボックス(何か分からないもの)があって、出力がある、ということです。

> 入力→(?関数?)→出力

> 生体では、これが、刺激があって、生体があって、反応があることになります。

> 刺激→(?生体?)→反応
> ストレッサー→ストレス状態→ストレス反応

> ここで、関数が変わると同じ入力に対しても、出力が変化するように、刺激が同じでも、
> 生体の状況が変われば反応が変わります。

> 例として、条件反射、という現象がありますね。
> 梅干の味を学習すると、見ただけで唾液が沸いてくる、というあれです。
> 赤ん坊には梅干は何の反応もない物質なのですから、条件づけ(生体)が変わったから、
> 反射(反応)が変わってくるわけです。

> 同じように、同じ刺激でも人によって、快く感じるか、不快に感じるかは違います
> そこで、反応は問題にせず、生体に何らかの刺激が加わっている状態を
> ブラックボックスとして考え、ストレス、と呼ぶようにしているのだと思います。


> そして、ストレスが快であれ、不快であれ、その状態が長期間持続し過ぎると、
> それに対する生体反応(ストレス反応)の結果、ホメオスタシス(恒常性)が破綻して、
> 病気になる、と考えられています。(このこともストレスを快・不快で分けない理由かもしれません)
> この病気で典型的なものが、心身症とよばれる疾患群です。
> 心身症は心理的ストレスの影響で、身体に不都合な症状が出たり、
> 経過に影響したりすることを言います。
> 快いことでも、度を越すと(本人に自覚がなくても)生体にとっては不快になりうる
> ということです。


> ということで、恐らくその方が言われた、医学的用語、広義の「ストレス」は、
> 言い換えれば「何らかの刺激」ということです。
> つまり、気持ちいい刺激もストレスということです。
> 映画を見たり、友達とお話したり、おいしいものを食べたりすることも全て、
> 広義のストレス(ストレッサー)ということなのです。
> こうした刺激に対しても、私たちの体は確かに、興奮したり、悲しんだりして、
> 反応していますね。
> ただ、気になっていないだけです。

> それなら、「ストレスがなければ生きていけない」のも当然ですね。

> お分かりいただけたでしょうか。






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