馬力（ばりき）って何？
◆【わかりやすい解答】
馬力って、たまに聞くよね。
昔は、まだいろいろな機械がなかったよね。
だから、物を運んだり、動かしたりする仕事をどれくらい！って
計る事が難しかったんだ。
そのうち、ワットという人が、蒸気機関車を発明したんだ。
そう、「きかんしゃトーマス」みたいに、煙を出して走る列車だね。
ワットは、力のある 機関車を作ったんだけど、どの位の力が
あるかを数字にしたかったんだよね。
その頃は、重いものを引っぱったり、運んだりするのは馬や牛だったんだ。
そこでワットは、馬に力仕事をさせて、力の大きさを決めたんだよね。
馬はだいたい１分間に３万３千ポンド［約15トン］の重さのものを
１フィート［約30センチ］動かす仕事ができたから、
それを”１馬力”ってね。
そのころは、１馬力は、馬１頭の仕事だったんだけど、
馬もだんだん、良くなってきて、力が強い馬が多くなったり、
とても力が強い種類の馬が出てきたりして、１馬力は、馬１頭の仕事じゃ
なくなっちゃったんだ。
ワットが、数字にしておいてくれて良かったね。
この１馬力、なんだけど、15トンってわかりにくいよね。
もうちょっとわかりやすく言い換えると、
「７５キログラムの物を１秒間に１メートル動かす仕事」
これを１馬力って言うんだよ。
もちろん、これ地球の上でやった時の話ね。
野口さんみたいに宇宙に行ったときには、７５キログラムの物は
小指でも動かせちゃうからね(^^)
天才児ネット（もりした著）の本
◇ ◇ ◇
【解説】
我々が習った頃は、 馬力の単位（PS）
トルクの単位（kg-m） とかだったんですが、
計量法改正でSI単位が多く使われるようになっています。
馬力(W) 、トルク(Nm) ワットとニュートン・メートルです。
子供と話す時は、注意が必要かもしれません。
フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』によると、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A6%AC%E5%8A%9B
・歴史
ジェームズ・ワットが蒸気機関の能力を示すのに、標準的な馬1頭のする
仕事を基準としたことに始まる。
当時の測定のずれや、その後の馬の改良により1馬力 = 馬1頭の仕事率は
成り立たなくなっている。
実際にはサラブレッドは3馬力以上、ペルシュロン等の重種になると
10馬力以上とも言われる。
従来、馬力がレシプロエンジンの出力表示に用いられたが、1999年の
計量法改正でSI単位であるワット（キロワット、kW）へ移行している
（同様にトルクもニュートンメートル Nm へ移行している）。
日本では、エア・コンディショナー（特にビル用の大型空調設備）の
能力も「馬力」という単位で表現されることが多い。
・日本での馬力表示
日本馬力（ps）は1馬力あたり0.7355kwである。
自動車では1989年に発売された日産フェアレディZが国産初の280psを達成。
しかしそれ以降は馬力規制により280psより出力を上げられなかったが、
2004年に撤廃されホンダレジェンドが300psを達成した。
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