ファックスで、どうして絵や文字を送れるの?
(本日の準備は、”方眼紙”です)
FAXと電話は、同じ線を使っているんだよ。
携帯電話は、線がないけどね(^^)
普段は、電話をすると、相手の声が聞こえるよね。
それはね。声を電気に変えてくれて、その電気が電線を通って
相手の家まで伝わるんだよ。
FAXの場合は、絵や文字を電気の信号に変えるんだ。
”信号”って難しいと思うけど説明するね。
どうやってやっているかというとね。。。
(普通の紙に、簡単な文字や絵を描いてみてください)
この紙を、FAXで送ろうとするよね。
このFAXの機械では、こんなように紙の文字を信号に変えるんだ。。
(描いた紙の上に、薄い方眼紙か、薄い紙に、マスを書いたものを
重ね合わせて、すかしてみてください)
まずね。紙を、こんなふうに、マスにわけてしまうんだ。
描いたところが、あるかないかわかるよね。
描いたところは、そこを黒く塗ってみようか?
ほら、ちょっとギザギザだけど、さっきの紙に似てるよね。
本当のFAXはもっと細かいマスだから、もっときれいに写るんだ。
そうしたら、左の上から、塗ったマスを”1”塗らないところを”0”
というように”1”と”0”の信号に変えると、このAって描いたのは、
00000000000000000000000000000000000000000000000000000000000
00000000000000000000000000001110000000000000000000000000000
00000000000000000000000000011011000000000000000000000000000
00000000000000000000000000110001100000000000000000000000000
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00000000000000000000000110000000001100000000000000000000000
00000000000000000000001111111111111110000000000000000000000
00000000000000000000011000000000000011000000000000000000000
00000000000000000000110000000000000001100000000000000000000
00000000000000000001100000000000000000110000000000000000000
00000000000000000011000000000000000000011000000000000000000
00000000000000000000000000000000000000000000000000000000000
こんな信号になるよね。(^^)
もう、”A”ってわかるような、信号になっちゃったけど、、、
それでね、送りたい人に電話をするんだ。
FAXを受け取る時に、チャンスがあったら、ちょっと音を聞いてごらん。
「ピーー ピピー ガガガー ピピピピー 」なんて音がするはずだよ。
その音は、さっきの信号の音なんだ。
機械と機械のお話や、この絵の信号を、音に変えているんだね。
どういう話かというと、
A:「今からFAX送ってもいい?」 (ピーガガガー)
B:「いいよ。準備できたよ」 (ピーーガーピー)
A:「全部で1枚送るね」 (ガーピー)
B:「うん。わかった」 (ピピー)
A:「00000000111100110010100・・・」 (ピーガーピーガガー)
(中略)
A:「終わりだよ」 (ピピーガガガー)
B:「ちゃんと受け取れたよ」 (ガーピーガー)
A:「良かった全部送れたみたい。バイバーイ」(ピーーガーー)
B:「バイバーイ」 (ピーーガーー)
というような、かんじなんだ。このお話も0と1の信号に変えて
これをさっき言ったように、音を出す/出さない で、
0と1の信号をやりとりするんだよ。
凄い速さでお話しするから、面白い音が出るんだよ」
そう!よく気付いたね。リモコンの話と、似ているよね。
( こちら を参照下さい)
バーコードの縞もようとも、似てるよね。
( こちら を参照下さい)
こうやって、0と1の信号を送って、そっくりな物が相手に届くんだ。
あとは、受け取った人のFAXが印刷してくれるだけだね。
送れるのは、こちらで描いたものと、そっくりな信号だけだよ。
だから間違っても、FAXで、本物の物は送れないよ。(^^)
天才児ネット(もりした著)の本
【解説】
亡き母が、昔私に聞いてきたことがありました。
FAXはどういう仕組みで、送れるの?って、、、
こんなに丁寧ではありませんが、このような説明をした記憶があります。
また、我が家の次男坊が3歳位?の頃に、
「これおいしいから じいちゃん、ばあちゃんにもあげたい」
「食べ物は、時間がかかるとダメになっちゃうから難しいね」って
答えたら、「じゃあ、ふぁっくすで おくってよ」って・・・懐かしいです。
子供にしたら、テレポーテーションができるような機械に感じたのでしょう。
さて、ファクシミリ(facsimile)ですが、語源はラテン語だそうです。
facere(写す)、simile(同じもの)からの造語です。
FAX同士のネゴシエーションですが、もちろん、上記のような
簡単な会話ではなく、FAXの規格(転送速度、デジタル/アナログ、
解像度、モノクロ/カラー、回線)などをお互いに交換します。
一般的な家庭用や業務用FAXは、G3と呼ばれる規格が一般的です。
(他にカラーFAXなどの規格もありますが、普及はしてません)
日本での実用第一号は、京都−東京間で、昭和天皇の即位儀式の
速報を送るために、新聞社が使用したのが最初の事です。
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