満潮と干潮はどうしておきるのか？
◆【わかりやすい解答】
（本日の用意は、ビニール袋と紐です）
地球は丸いのに、人間はなぜ落ちないか話したよね。
（ こちら を参照下さい）
そう、引力っていう力が働いているんだよね。
前は、どうして人が落ちないかを話したけど、
月が地球の周りをずっとまわっているのも引力のおかげなんだよ。
何も無ければ、物はまっすぐに進むよね。
月がまっすぐ行こうとする力と、地球に向かって行こうとする力。
ちょうど同じだから、グルグルと、地球の周りをまわっているんだね。
（ここでビニール袋の出番です。水を入れて、紐を付けて回しましょう（笑）
お父さん（お母さん）が、月だとして、ビニール袋が地球だとすると、
中の水は外に行こうとするよね。
これ、逆に見えるけど、地球（ビニール袋）から見たら
月（お父さん）が回っているからね）
この力を遠心力って言うんだよ。
今は紐だけど、この紐で引っ張られる力が引力と同じだね。
そう、遠心力と引力が同じ大きさなんだ。
月の近くにある地球の場所は、月に近いから引力も強いよね。
地球から月に向かう力（引力）が強いから満潮になるんだ。
月に引っ張られるんだね。紐のように。
同じ時に、ちょうど月から一番遠い地球の反対側は、引力がとても弱くて
遠心力が強いよね。 地球から宇宙に向かう力（遠心力）が強いから
こちらも満潮になるんだよ。
外に逃げようとするんだね。さっきのビニールに入っていた水のように。
ちょうど、月に一番近いところと、遠いところの間のところは、
引力と、遠心力の力で、両方に水を引っ張られちゃうから、
水が持っていかれてしまって、干潮になっちゃうんだ。
地球は一日に何回 回っているんだっけ？
そう、一日、一回転してるよね。
だから、月に一番近い時と、一番遠い時が一度ずつあるから、
満潮は１日に２回あるんだよ。 干潮もね。
天才児ネット（もりした著）の本
◇ ◇ ◇
【解説】
ちょっと奇妙に思われたかもしれません。
「月が地球の周りを回っているのでは？」と、、でも正確には
月と地球を直線で結び、重量のバランスが取れている一点
（月と地球の共通重心）を中心に両者が回っている（公転している）のです。
月と地球の共通重心は、地球の重心より約4600kmほどずれているようです。
だから、地球は月に影響される公転で遠心力も働きます。
（わかりやすい解答では、説明してませんが）
また
太陽と地球の関係も同じなのですが、太陽と地球の共通重心は
ほぼ、太陽の重心と同じです。
これは地球に比べて、太陽が巨大すぎるからです。
しかし太陽の潮汐力は月の潮汐力の半分程度です。
したがって月の潮汐力の影響の方が大きいのです。
＊満潮、干潮の周期的なリズムを「潮汐」（ちょうせき）と言います。
新月や満月には、地球、月、太陽が一直線になるため、
それぞれの引力と遠心力が重なり、大潮となります。
地球を中心として、月と太陽が直角になると、それぞれの力が
打ち消しあうので、小潮となります。
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